障がい者雇用を推進するにあたって、特に初めて取り組む場合、多くの疑問や不安が生じるのではないでしょうか?
当社の「はーとふる農園」を活用した障がい者雇用の取り組みに関して、よく寄せられる質問とその回答をご紹介いたします。

1 障がい者雇用を始めたいが、どのような業務を切り出せば良いかわかりません。

「はーとふる農園」を活用すれば、企業側で業務を切り出す必要はありません。

農園では、様々な作業(例:種まき、収穫、砂洗い、整地、袋詰め、環境整備など)が毎日用意されており、自然な流れの中で業務が発生します。 すべての作業には専門スタッフによる指導が付くため、業務設計に悩む必要はありません。

2 社内で障がい者を受け入れたことがなく、雇用に不安があります。

「はーとふる農園」では、専門スタッフが受け入れから定着までをトータルで支援します。

専門の資格を持った者(介護福祉士、 精神保健福祉士、サービス管理責任者など)が就労上の悩み相談など、就労者の職場定着をサポートいたします。
農業経験のない障がい者の方でも安心して就労できる環境を整えております。

3 雇用してもすぐに退職されてしまうのではと心配です。

事前に「就農体験実習」を行い、本人の適性を見極めた上で雇用に進みます。 平日の5日間から10日間の就農体験実習を経て、本人の希望や能力と農園での作業内容の適合性を確認することで、ミスマッチを防ぎ、定着率向上につながっています。

4 初期投資や社内設備を整えることが難しいです。

「はーとふる農園」を活用すれば、初期設備投資は0円。リースや購入の必要はありません。

施設利用型の農園のため、企業様には農園の一区画をご契約いただくだけで、設備や送迎、休憩施設なども全て整っており、すぐに運用を開始できます。
コスト面でも優れているため、社内稟議も通りやすいとご好評いただいています。

5  法定雇用率の未達成リスクを回避したいです。

「はーとふる農園」を活用すれば、雇用関係は企業様と障がい者ご本人様との直接契約となり、農園が就労の場として機能します。
これにより法定雇用率のカウント対象となり、未達成による企業名公表や入札資格の喪失などのリスク回避にもつながります。

6 社内で障がい者雇用への理解が進まないのですが…。

従業員数が40名以上の企業には、障がい者雇用が法的に義務づけられていることを周知することが大切です。
2024年4月より法定雇用率が2.5%に引き上げられ、2026年7月には2.7%へのさらなる引き上げが予定されています。
令和4年の調査では、法定雇用率を達成している民間企業は全体の50.1%であり、依然として半数近くが未達成です。また、令和3年度には394社に対して「障害者雇
入れ計画作成命令」が出され、うち6社の企業名が公表されています。
法定雇用率2.15%未満、かつ不足ポイントが5ポイント以上の企業様は特に注意が必要です。

7 過去に障がい者雇用に失敗した経験があり、再挑戦するのが不安です。

「はーとふる農園」では、就農体験実習により、就労前に適性や必要な配慮を確認できます。

就農体験実習では、継続して通勤できるか、指示に適切に従うことができるか、協調性があるか等を評価し、フィードバックを行わせていただいております。その上で、障がい者本人が希望した場合、採用選考に進むため、ミスマッチが少ないという特徴があります。

8 雇用コストが高いという印象がありますが、実際はどうなのでしょうか?

はーとふる農園の場合は初期費用として人材紹介料と月額費用として施設利用料がかかりますが、自社雇用で正社員として採用する場合とほぼ同額程度です。

就労者様への給与は、企業様から直接、お支払いいただきます。支援体制やリスク回避の効果を加味すれば、コストパフォーマンスは高いと評価されています。

9 雇用した後に「支援が必要な場面」が出てきたら、どうすれば良いですか?

農園には専門職の支援スタッフが常駐しており、日々の業務指導はもちろん、メンタル面も含めた包括的にサポートしています。
その時の状況に応じて柔軟な支援を行っており、企業様が日常的に細やかな対応をする必要がなく、安心して雇用を継続いただける環境を整えています。

10 SDGsやCSRとしての効果もありますか?

「はーとふる農園」の取り組みは、障がい者雇用と農業振興の両面から、SDGsが掲げる「働きがいのある人間らしい仕事の推進」「貧困の削減」「飢餓の解消」といった目標に貢献しています。

こうした社会課題への貢献は、CSR活動としても高く評価され、企業の社会的信頼やブランド価値の向上にもつながります。

11 「はーとふる農園」を利用する場合、障がい者の雇用契約は誰と結ぶのですか?

雇用契約は貴社と障がい者本人との間で締結していただきます。

12 農業に全く知識がないのですが、大丈夫でしょうか?

問題ありません。

農業大学出身や元農業従事者である農業指導員が常駐しており、就労者はその指導のもとで作業を行うため、企業様に農業のノウハウは必要ありません。

13 就業時間や休日の設定はどうなっていますか?

就業時間は農園ごとに異なりますが、土日・祝日、夏季・冬季休暇は休日です(農園カレンダーに準拠)。
例:飯能農園(9:00~16:00 または 10:00~17:00)、愛川農園(9:30~16:30 または 10:30~17:30)

14 複数人を一度に雇用することも可能ですか?

はい、3名から複数名まで対応可能です。

農園では6~8人を1チームとして作業を行い、それぞれに専属の管理者がつきます。
企業様の雇用ニーズに応じて区画を拡大するなど、段階的な導入にも柔軟に対応できます。

15 問合せから雇用開始まではどれくらいの期間が必要ですか?

申込書をいただいてから農園の稼働まで、最短で2ヶ月程度です。 (※状況により2ヶ月以上かかる場合もあります)

16 解約時の費用は発生しますか?

いいえ、発生しません。ご利用期間にかかわらず、解約費用は一切不要です。

17 他の農園型サービスとどこが異なりますか?

契約体系がレンタルである点と、サポート体制の手厚さが特徴です。

他社はリース契約が多く契約期間の縛りがありますが、当社はレンタルのため、契約年数に縛りは発生しません。
また、障がい者の方へのサポート体制が手厚く、ワークサポーターや農業指導員といった、当社独自のサポートをご用意しております。

18 どのような作物を栽培していますか?

ベビーリーフを栽培しています。障がい者のある方の技術修得度に応じて、その後の栽培する野菜を決定します。

19 収穫物の活用方法はどのようになっていますか?

農園近隣の飲食店および直売所、首都圏を中心に、スーパーマーケットへ販売しています。